Sunday, August 6, 2006

[Book Review] 仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

半分以下のページ数で済む内容では・・・?



☆☆

経験や本で得た知識等を総動員して、勘を働かせつつ(それを「仮説」と呼ぶかどうかは別として)ストーリーをつくり、それがデータ等で裏づけできるかどか検証するというプロセスは、意識しているか否かはともかくも、そこそこ経験を積んだ、まともなビジネスマンなら多少なりともやっているはずである。それ以上の何かを期待して読み始めると失望する可能性大である。前半は同じような文章が何度も出てきて、「まともに編集したのか?」という印象を受ける。また、当たり前すぎるような例示が多く、読んでいて新鮮味がない。本書の半分以下の分量で十分に書ける内容を冗漫にして一冊の本に仕立て上げたという印象は拭えない(きっと著者ご本人が書かれたのではないのかも・・・)。例えば、「問題解決プロフェッショナル 思考と技術」(齋藤 嘉則著)という本に15ページ程度であるが仮説思考に関する章があるが、こちらの方が簡潔で、且つ他の思考技術との関係等も理解できて良いのではないかと思う。